フィリピンでは、映画館で国歌を歌わないと刑務所行き?!
フィリピンの国歌は、もともとスペイン語だったことを知っていますか??
フィリピンの国歌について歴史を調べていたのですが、想像以上に長く、終わりそうになかったので、、もうめちゃくちゃ簡単に要約します。
フィリピンの国歌の成り立ち
もともと、行進曲として、作られた曲が昇格して、フィリピンの国歌となっています。
※行進曲として作られたために、この曲に詩はなかったようです。
歌詞がどこからきたかというと、出版されていたスペイン語の詩「フィリピーナス」から由来します。
フィリピンの国歌 歌詞の由来と変化
① もともと (スペイン語だった)
「フィリピーナス」は、フィリピン人の熱烈な愛国心と闘争心をエレガントなスペイン語の詩で表現されていて、これ国歌に合うんじゃね?という事で、国歌の歌詞になっています。
② その後1 (いったん英語に)
その後、国旗法が廃止され、アメリカ植民地政府は、スペイン語の歌詞から英語への翻訳を依頼。
→フィリピン国歌の正式な歌詞となる。
③ その後2 (英語からフィリピン語に)
戦前世代のフィリピン人全員が国歌を英語で歌って育つが、侵略者の言葉を国歌に使うというのは、どうなのか?という言語をめぐる議論がある。
→国歌がフィリピン語に翻訳されることになる。
④ その後3 (修正の時代)
ただ、ここでスペイン語から英語、英語からフィリピン語と翻訳していたので、歌詞のニュアンスが違うんじゃないか?となり、もともとのスペイン語の歌詞からフィリピン語(タガログ語)に翻訳して、修正を重ねて仕上がったのが今現在フィリピンで歌われている国歌だそうです。
フィリピンでは7,641の島々があり、180以上の言語があると言われています。
私が知る限りでは、フィリピン国歌の歌詞は、オリジナルのタガログバージョン↓
とセブアノバージョン(セブ)↓
の2種類ですが、イロカノ、チャバカノ、、と何種類かあるようです。
個人的に、タガログ語のオリジナルの方が可愛い音(発音)だな〜と思いますが、いかがでしょうか?笑
フィリピンでは、映画館で国歌を歌わないと刑務所行き?!
熱心に国歌を歌いましょう!と国で義務付けられているので、保育園、小学校に登校するとまず手を胸にあてて国歌斉唱をするようです。
日本の映画館で映画を見る時は、「NO MORE映画泥棒」のカメラ男が絶対に出てきますが、フィリピンでは、映画前に国歌が流れます。
もちろん全員立って、手を胸にあてて国歌斉唱です!
ちなみに、2017年に国歌斉唱中に立ち上がることを拒否して、ポップコーンを食べた男性が捕まっています。笑
2018年にも、34人の映画ファンが国歌斉唱中に立ち上がることを拒否して捕まっています。
※フィリピンの国旗と紋章法に違反した罪に問われ、5,000 ペソ〜 20,000 ペソの罰金が科せられ、最長で 1 年間投獄される可能性があるようです。
みなさん、フィリピンで映画館に行く前は、一度国歌の復習をしてから行きましょうね!!